お知らせ

2026.06.11

論文掲載情報

本学機械電気工学科今村研究室では,水素・アンモニア等のクリーンエネルギーの安全な社会実装に貢献するために,その着火性にフォーカスした研究を進めています。このたび,当研究室博士課程後期3年の末柗潤一さんが筆頭著者として執筆した論文がみごと国際誌”Fire Safety Journal”(Elsevier, Citescore: 6.8, Impact Factor: 3.3)に掲載されました。

この論文は,水素/アンモニア混合燃料の着火性を表すパラメータとして,最小着火エネルギー及び消炎距離に注目したものです。カーボンニュートラル達成のために水素の社会実装が進むと思われますが,水素は体積当たりのエネルギーは小さいので,水素をそのまま輸送するより,アンモニアなどにして輸送して消費地で水素として取り出すほうが効果的です。このとき水素/アンモニアの混合燃料のような形になりますが,その着火性はよくわかっていません。特に消炎距離については測定すらほとんどされていません。そこで,水素/アンモニア混合燃料の消炎距離を測定して,火炎の成長挙動と関連付けて一般化したメカニズムを構築したこと,消炎距離と最小着火エネルギーを紐づけて,消炎距離がわかればどの程度のエネルギーで着火するかを予測できるようにしたことが評価されました。この成果により,例えばフレームアレスターなどの安全装置の設計に応用が期待されます。また,この内容は2026年6月8日~12日にフランス・La Rochelleで開催された,第15回国際火災安全シンポジウム(15th International Symposium on Fire Safety Science, IAFSS2026)で口頭発表も行いました。

<掲載論文>

J.Suematsu, N.Kawashima, S.Komatsu, T.Imamura, Experimental study on the characteristics of minimum ignition energy and quenching distance for hydrogen/ammonia-blends in air, Fire Safety Journal, 164, 2026, 104864.

https://doi.org/10.1016/j.firesaf.2026.104864Get rights and content

以下のリンクから論文がダウンロードできます(2026年7月中旬ごろまで)

https://authors.elsevier.com/a/1nFRl1MLXelZkO

 

IAFSSにて口頭発表する末柗さん         会場で記念撮影する末柗さん(右)と今村教授