お知らせ

2024.07.26

国際会議に参加しました

2024年7月21日~26日の間,イタリア・ミラノで開催された第40回国際燃焼シンポジウム(International Symposium on Combustion)に参加してきました。

この会議は燃焼工学系の国際会議では世界最大級のもので,厳正な審査を通過した論文だけが発表を許されるものです(今回の会議での平均採択率は3割程度だったようです)。当研究室では2023年度に卒業研究として行った,アンモニア/酸素予混合気にレーザーブレイクダウン着火法を用いて着火した場合に,燃焼範囲が不活性ガス(窒素,アルゴン,ヘリウム)の添加によってどのように変化するかを実験的に調べた結果をまとめた論文が採択され,ポスター発表してきました。この会議に参加するのは初めてでしたが,わたしが参加した中では過去最大の会議だと思います。発表内容についても今後の研究展開を助ける有益な議論をすることができました。この会議で採択されることは燃焼系の研究者にとって大きな目標の1つです。卒業研究の内容がこうして実を結び,諏訪から世界へ発信できたのは平素の学生の地道な頑張りがあったこそと思います。今後も継続的に採択される成果を出せるよう,頑張っていきたいと思います。

【発表論文】

T. Imamura, Y. Nakamura, K. Hayashi, D. Hosaka, J. Suematsu, "Experimental study on effect of inert gas dilution for flammability of NH3/O2 mixtures", Proceedings of Combustion Institute, 40(1-4), 2024, 105308, https://doi.org/10.1016/j.proci.2024.105308



上段:開会式の様子。これだけの人数が一堂に会した国際会議は初でした。中段:ポスター発表を行う今村。下段:Banquet(ディナーパーティー)で訪れたAlfa Romeoのミュージアム。さまざまな自動車やエンジンが展示されていました。