お知らせ

2023.09.01

研究成果が学術論文(Fire Safety Journal)に掲載されました

2021~22年度の卒業研究・修士論文研究として実施した,流動する可燃性予混合気の熱面着火の臨界条件を明らかにした国際論文が,Fire Safety Journal (Impact Factor=3.1)に掲載されました。プロパンと空気があらかじめ混じったガス(予混合気)が,高温の熱面に衝突した場合に,どれくらいのパワーで加熱された熱面に衝突した場合に着火に至るのか,を,無次元化された一般的な関係式で表すとともに,着火位置や着火温度などについて実験結果をもとに議論したものです。得られた成果は,可燃性ガスを実用化するうえで必要となるリスク管理(火災・爆発事故に至る確率の評価や,その事故が起きた場合にどの程度の危害を受けるか,などを総合的に評価(リスク)し,リスクを下げるための対策を講じる)に資すると期待されています。この論文の内容は,10月につくばで開催される第14回国際火災安全シンポジウム(14th International Symposium on Fire Safety Science, IAFSS2023)にて今村が口頭発表する予定です。この研究は当時研究室学部生だった佐久間さん,修士学生だった中澤さん,共同研究者の桑名先生(東京理科大学)のご尽力のおかげで成果発表することができました。

【掲載論文タイトル】

Imamura, T., Sakuma, H., Nakazawa, M., Kuwana, K.: Critical ignition conditions for propane/air premixtures impinging on electric heated surfaces: An experimental study, Fire Safety Journal, 140, 2023, 103897.